1066 イギリスはノルマン人により征服を受ける。その結果、英語にラテン語の一つであるフランス語が大量に流入しました。征服後、イギリスでは上位階級の人がフランス語を使い、下位階級 いわゆる庶民が英語を使っていて、フランス語は戦勝国の言語として高級感がある言語とされていました。この歴史的背景を踏まえたうえで以下を見ていきます。
begin=commence put off=postpone take after=resemble .....
他にもたくさんの単語や熟語が単語帳などに同義として記載されていることが多いです。
受験や試験のためにそのような手段をとるのは妥当だと思われますが、受験や試験を終え英語をより詳しく知りたいと思ったら、そのような手段はやめて、細かな違いに敏感になるべきだと思います。
単刀直入に言って、上記のイコール関係で結ばれている単語と熟語は語のもつ価値が異なるためイコールとは言えません。そのため、単語の意味も少し格式ばったものと格式ばらないものが出てくる。それでは、上の単語の違いを見ていきます。
まず、begin。beginは英国国有の単語です。そのため、歴史的には一般庶民の言葉でした。単語の意味としては「始める」でいいと思います。一般庶民の言葉なので、日常会話でよく使われます。しかし、commenceに関しては、古期フランス語です。なので、beginに比べて高級感があります。単語の意味としては「開始する」で主に公式的な場や光栄な場面で用いられます。
次に、put off。put offはよく「延期する」と意味付けられますが、これらは英国からの単語なので「延期する」よりも「延ばす」と、少しラフな感じが良いと思われます。対して、postponeはラテン語なので高級感を持っています。そのため意味は「延期する」と少し堅苦しい感じで良いと思います。
※put(置く)off(分離→はなれたところに)スケジュールなどを離れたところに置く→「延ばす」となります。
最後に、take after。これらもまた英国からの単語なので庶民の言葉として使われます。意味は「似ている」でいいと思います。続いて、resemble。これもまたラテン語からなので高級感が出ます。意味は「類似する」と少し格式ばります。
※take after がなぜ「似ている」になるかを説明するにはたくさんのプロセスから説明することができますが、自分なりにわかりやすいと思った説明をします。take(掴んで自分のほうにもってくる)after(~に続いて)
ex, I take after my brother. 私の兄に続くように兄の顔や性格などの特徴を掴んで自分のほうに持ってくる→似ている
上で説明したように、単語には微妙な違いがあります。これらの違い、また高級感の違いを理解しておけば自分が英語を発言する際に言葉を選ぶという過程を加えることができます。そんなことをnative speakerはしない。と言いたい人もいると思いますが、native speakerはそれぞれの単語の高級感というものを年上の人との会話や日常生活の会話で無意識のうちに身につけています。毎度言うように、非ネイティブ スピーカーの日本人は一つ一つこつこつ調べて会得していくしかないのです。興味がある人は、気になった単語をネットを通じて調べたときになんの言語から入ってきた単語なのかを調べてみると違いが分かると思います。
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