日本語の「おはよう」の語源が「お早くお起きになりまして、ご健康でおめでとう」とあるように、英語のGood morningにもしっかりとした語源があります。今回はそれを紹介させてもらいます。
Good mornigは元々I wish you a good morning.が省略された形です。これはGood morningのみならずGood eveningやGood night、Merry christmasも同様です。すべて省略されています。このwishの用法はwishの第四文型(SVOO)で「私はあなたにとって良い朝になることを祈っていますよ。」という少し宗教的な意味合いが含まれてきます。アメリカ人の多くはキリスト教のため、このような挨拶の形が定着したと思われます。
ここまでの説明では、「本当なのか?」と疑問に思う人も多いと思うので他の例も挙げてみます。
「Good bye」はよく「さようなら」と訳されます。しかし、さようならといってもたくさんの表現方法がることは皆さんご存知だと思います。
See you, bye,Until the next time,see you later,take care,bye for nowなどたくさんありますがもちろんすべてニューアンスは異なります。今回はGood byeの本質を見ていきたいと思います。
Good Byeは元々「God be with ya(古you).」からできています。
AさんとBさんが一緒にお買い物に出かけてお別れの時に、別れの言葉としてgood byeを使ったとします。ここでのgood bye の意味は「さようなら」ではなく、「私とあなたはここでお別れしてしまうけど、神様があなたに付いているから大丈夫だよ」という、深い意味があるのです。これもgood morning同様、とても宗教的です。このように、深い意味がるので簡単な別れの際はgood byeを使用することは避けられます。長期の間の別れなどの際に使われる傾向が高いです。
では、なぜGod be with ya からGood byeができたのか説明します。聖書には「神の名には気安く触れてはいけない。」と、いったような記述があります。なので、Godを似た音の単語に置き換えます。その結果「Good」となったわけです。あとはbeとyaのyをとってbyeになり、Good byeとなりました。
説明したように、Good morningやGood byeは日本語で簡単に訳してしまえば「おはよう」と「さようなら」ですが、本質をつかめば異なった視点で言葉を見ることができます。また、Nativeの人たちにこんなことを話しても理解してもらえないでしょう。彼らは、この理論を意識のないところで常識化しているからです。しかし、英語圏で生活していないnonnative の人たちはこのように本質を一つひとつ理解していくことで、成長できるのではないかなと思っています。
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