今回は、ネイティブの感覚にまつわる記事になります。以下、キャサリン・Aクラフト著『日本人の9割が間違える英語表現100』に基づいて書かせていただきます。
まず、以下のそれぞれの日本語に対応した英語訳を見てみてください。
1.さようなら=see you again!
2.嘘をつく=tell a lie
3.お仕事は何ですか?=What's your job?
4.とてもおなかがすいた。=I'm so hungry.
皆さんは1~4の英語表現を見て何を思いましたか?おそらく、何も思わなかったのではないでしょうか。
「うん。それで?いたって普通の英語表現じゃん。僕/私も、この程度の日常英会話なら話せるよ。」
そのように思ったのではないでしょうか。実は、これらの表現はすべて、私たち日本人が考えている意味とは少し異なるのです。詳しく説明していきます。
まず、「1.さようなら=See you again!」ほとんどすべての人が知っていると思われる「see you」に「もう一度」の意の「again」が付けたされただけの表現です。日本人ならば、まちがいなく「また会いましょう!」と「See you again!」を訳してしまい、日常的に頻繁に友達や家族、英語の先生までにも使ってしまっていると思われます。しかし、ネイティブスピーカーの感覚では、「(もう会うことはないと思うが)また会えたらいいね。」という風に聞こえてしまいます。亡くなってしまったワイルドスピードに出演していたポールウォーカーさんへの追悼歌が「see you again」の理由が今ならわかりますね。
代わりに「See you!/See you later/ See you soon」が使われています。
次に「2.嘘をつく=tell a lie」これは単純です。この表現は英語習いたての人もしくは子どもの使う英語表現です。代わりに動詞「lie」を使うことが一般的です。
次は「3.お仕事は何ですか?=What's your job?」[job]という名詞はそもそも「仕事」ではなく「務め口」を意味します。
ex. I found a job writing leaflets. (広告を書く仕事を見つけた。)
では、What's your job?はどんな時に使うかというと、
A. やあ、マイク。最近何してるの?
B. 市役所で毎日働いていて、本当大変だよ。
A. 市役所で働いているのか。「君の仕事はなんなんだい?(担当)」
上記の「」のような既に相手の仕事種類は理解したうえで、具体的にどんな事をしているのかを尋ねる時に用いる表現です。
「じゃあ代わりに、What's your occupation?ならいいの?」と思うかもしれません。しかし、その表現は税関などお役人が使う堅苦しい表現のため日常的には用いられません。
代わりにWhat do you do (for a living?)が用いられます。
最後は「I'm so hungry」です。「so」や「too」のような「とても~」と程度を表す副詞はその程度が大きすぎるため「とても~だからー」のように後ろに続く文が必要となってきます。
ex. I'm so hungry (that) I coud eat a horse.
(私はとてもおなかがすいているから、たべようと思えば馬一頭食べれるだろう)
ex. I'm too hungry to cocentrate on my homework.
(おなかが空きすぎて、課題に集中できないわ)
そのため、I'm so hungry/I'm too hungry で文を止めてしまうとネイティブスピーカーは「うん。それで?」と突っ込みたくなってしまうのです。
そのためただ「とってもおなかがすいた」と伝えたいときは[I'm really hungry.]が好まれます。
以上、簡単に4つ紹介させていただきました。これらはごく一部に過ぎません。多くの日本人が使う傾向にある英語表現はどのようにネイティブが捉えているのか気になった人は、是非記事の先頭に示した本を一読してみたください。
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