人間は声や表情、ジェスチャーなどによって相手とコミュニケーションをとります。しかし、人間以外の動物はどのようにコミュニケーションをとっているのでしょうか。今回は、人間と人間以外の動物のことばの違いについて明らかにしながら、互いのコミュニケーションの差異を明確にしていきたいと思います。
気まま性
・人間のことばにおいて伝える内容とそれを表すことばの間にはまったく結びつきがありません。たとえば、人間は水を表現するとき日本語では「水」英語では「water」と表します。しかし、「なぜ?」と問われると答えることができません。つまり、結びつきがないということです。
※例外として「擬声語」 bang-bang 「バタンバタン」など 擬声語はきままではなく、実際の音がことばになっています。その意味では、動物の音声に近い性質をもっているといえます。
二重性
・人間のことばは30~40の音をもち、音の組み合わせで単語や文を作ることができます。このように、音が結びついて単語や文などより大きな単位になることを「二重性」といいます。これは人間の特徴です。鶏は20の音。イルカは20~30の音をもっています。
抽象性
・動物のコミュニケーションは目の前の事象か本能的な要求に限られます。たとえば
1 敵が来るぞ
2 敵は去ったぞ
3 あちらの方向に食べ物があるぞ
4 君が好きだ 私のものにしたい
動物は、音声はごく限られた場合のみで、人間は、時間と空間を越え抽象的な話題でも扱うことができる。
規則性
・人間のことばには語を作る際の音の組み合わせ方、分を作る際の単語の並べ方などに決まりがある。これを「規則性」といいます。ゾウやイルカにもこの規則性があるといわれています。人間の言葉の場合、一定の規則のもとに、要素が網の目のように結びつきあった複雑な体系です。その体系を解明することこそが言語研究の最大のテーマでもあります。
普段われわれの周りにいる動物も口から音を出して何らかのコミュニケーションをとろうとしています。私たち人間同士はお互いの言葉を勉強すれば互いを理解できますが、人間と動物が言葉を介してコミュニケーションをとることができないのはとても不思議なことです。どのようにすれば、ことば いわゆる言語を用いて人間と動物がコミュニケーションをとることができるのか考えてみるのも面白いですね。
p.s. ある言語学者は「言語は人間のみがもつことができる潜在能力」といった人がいます。チンパンジーを生まれたときから英語にあふれた環境で育てても、少しの単語を覚えることはできたが、それを運用するまでにはいたりませんでした。知能レベルがあれだけ似ているチンパンジーですら「言語」を操ることができないのです。人間と動物が言葉を介してコミュニケーションをとれる日は来ないかもしれませんね。
このブログを目にしている方は、おそらくかなりレベルの高い英語学習を求めている方だと思います。「なんで?」「どうして?」を絶え間なく追及する学習者だと思います。
そのような方には、ぜひ本物の英語を学習していってほしいと思います。
本物の英語を習得するためには、どのような学習が効果的かお話させていただきます。
やはり、”語源”を意識して学習することが大切だと考えています。
言語は生き物です。生きていた歴史があります。その過程の中で意味をあちこちに変えてきました。しかし、語源さえ押さえることができれば、派生された意味に振り回されることはなくなります。
語源をとても分かりやすく、楽しく解説してくれる有名な先生の著書をおススメさせていただきます。楽しく語源を学びたい方はぜひ、手に取ってみて頂きたいです。
tommy
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