今回も前回に引き続き、日本人が誤って理解しがちな英語をネイティブの感覚に一歩でも近づけるように、正しい感覚で理解できるように、書いていきたいと思います。
「ナイーブ」
ナイーブという言葉を日本人が聞くと「繊細な」という意味でとらえてしまいますね。例えば「僕はナイーブなんだ」つまり「僕は繊細なんだ」。このような意訳になりますね。しかし、この「繊細」という意味で「ナイーブ」を英会話で使うと誤解が生まれます。なぜなら英語の「naïve」には「繊細な」などという意味は一切含まれないからです。では「naïve」はどんな意味なのか以下に示します。
「naïve」:(特に若いために)世間知らずの、単純な、純真な、だまされやすい
【Weblio 参照】
つまり、英語で「You're naïve.」のように用いた場合、「君は世間知らずだね」のようにとっても攻撃的でマイナスな意味になってしまいますので用いる際には注意が必要です。
「安いという意味だと思ってcheap」
海外旅行に行ったときに日本と海外の値段の高低差に驚きのあまあり、「It's so cheap!!」などと口にしてしまいがちです。しかし、「cheap」という単語の本来の意味を知ると「言葉の重みを知る日本人」なら絶対に使えなくなります。cheapは「安っぽい」という意味を含んだ「安い」という意味です。つまり、さっきの英語を日本語にすると「それとってもやすっぽいね」と言ってるのと同じなのです。そのため、用いるには注意が必要です。代用表現として、inexpensiveやreasonableなどの単語があります。
※形容詞の頭に接頭辞として[in]をつけると対義語になる場合がある。
※reasonable→理由(reason)をつけることができる(able)→合理的な→合理的な金額
「牛肉を注文します I have a beef.」
海外のお料理屋さんで牛肉を注文する際「I have a beef」というと「文句があるんだけど」という意味になってしまいます。なぜかというと、説はいろいろとありますが昔、メニュー表の牛肉のサイズと実際に出された牛肉のサイズがあまりにも異なっていたため不満を言ったことが始まりとされています。では、どのように牛肉を注文すればいいのかというと、「I will have beef.」このように言えば普通の注文になります。beefは不可算名詞なので冠詞をつけないところにも注意が必要です。
このように、やはり日常で当たり前だと思っている日本人の英語には隠れた落とし穴があるのでネイティブ的な、つまり本来の英語の核心をきちんととらえておく必要があります。
tommy
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