英語の単語ほとんどには語源があります。語源を知ることのメリットは大きいです。
例えば、encourage という単語はen-という接頭辞と-courageが結びついてできています。これだけ知っていても仕方ありません。実はen-(em)という接頭辞は「込める」という意味をもっています。つまり-courage「勇気」をen-「込める」→encourage「勇気を込める→勇気づける」となります。これと同様にempowerは-power「力を」em-「込める」→empower「力をこめる→力を与える→権限を与える」
※enとemの違いは発音したときに上唇と下唇が接触するかどうかで決まります。接触するならemでしない場合はenです。importantやinterruptのinとIMも同様です。
このように、語源を知ると見たことがない単語が出てきても大体推測ができるようになったりし、メリットは大きいです。今回は意外と知られない単語の語源と奥深さについて書かせてもらいます。
最初は farewell「ごきげんよう」というgood-byeに代わる単語についてです。
この単語は「fare」という単語が「ごきげんよう」の意味になる原因といえます。fareはもともとgo「行く」と同じ意味です。fare「行く→やっていく→暮らす、歩き回る→旅→旅の料金→運賃」といったように意味が広がっていきます。fare に「運賃」という意味がある理由もわかった上にfarewellがwell(良き)fare(旅をせよ)→「ごきげんよう」となる理由もわかりますね。
次はGood-byeです。この単語はものすごく英語は奥深いということを教えてくれます。この単語はもともとGod be with ye.という文から成り立っています。直訳すれば「神様はあなたのそばにいるよ」という意味です。これはAさんとBさんが分れるときにAさんがBさんにgood-byeといったとしたら、これからAさんはBさんとわかれてしまうけど神様がBさんについていてくれますからね、という意味です。つまりとても宗教的な単語ということです。では、なぜGod be with ye.がgood-byeになったかというと、聖書内に「神の名前は簡単に触れてはいけない」と書かれています。そのためgodという単語を音の似た単語に置き換えています。それがgoodです。byeはbeとyeを足してbyeになりgood-byeができました。
ちなみに、なにかあればすぐにoh my god という日本人がいますが、これはキリスト教を真剣に信仰している人からしたらとても耳に障ることなのです。そのため、キリスト教を進行している人はgodを省いて oh, my やoh,などと言って驚きを表します。
最後は三つの単語because, o'clock, window についてです。
becauseはもともとbyという前置詞とcauseという名詞がくっついてできています。昔は、by cause of ~/ by cause that ~ といった形で使われていましたが、今日では省略されてby+cause→becauseとなっています。
o'clockはof a clock が省略されています。
windowはwind's eye(風の目)が省略されてできました。
最後は少し雑になってしまいましたが、少しでも英語の語源の重要性と奥深さを共有できていたらうれしいです。次回は、How come~?の成り立ち、単語の連結、handicapの成り立ち、won'tの本当の語源、freshの真意、クイズを扱っていきます。
このブログを目にしている方は、おそらくかなりレベルの高い英語学習を求めている方だと思います。「なんで?」「どうして?」を絶え間なく追及する学習者だと思います。
そのような方には、ぜひ本物の英語を学習していってほしいと思います。
本物の英語を習得するためには、どのような学習が効果的かお話させていただきます。
やはり、”語源”を意識して学習することが大切だと考えています。
言語は生き物です。生きていた歴史があります。その過程の中で意味をあちこちに変えてきました。しかし、語源さえ押さえることができれば、派生された意味に振り回されることはなくなります。
語源をとても分かりやすく、楽しく解説してくれる有名な先生の著書をおススメさせていただきます。楽しく語源を学びたい方はぜひ、手に取ってみて頂きたいです。
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