英語長文の結束性

英語長文の結束性には、5つの概念が必要とされています。

※結束性:文どうしのつながり。つながりが強ければ強いほど良い英文とされています。今回は、その結束性はどのようにすれば強くなるかについて書いていきたいと思います。

1.指示

2.代用

3.省略

4.接続語

5.語彙の関連


まず指示から見ていきます。指示には代名詞 指示語 比較語が含まれています。

a 代名詞

John has moved to a new house.His house is a big and beautiful.

John=His

b 指示語

Tom gave me a ticket for a movie. I lost the ticket yesterday.

a ticket=the ticket

c 比較語

John has a big dog. But Tom has a dog twice as big.


代名詞の場合、hisが出てきたときにhisは誰だ?と前の文を読み返します。ここで二つの文に結束がうまれています。指示語の場合、そのチケットと言われたときにどのチケットなのか探るために前の文を読みます。比較語の場合もそうで、二倍でかいといわれたとき、基準になる大きさを探るために前の文を読みます。これらはいずれも結束がうまれています。


代用

This skirt is too tight. i must get a larger one.

You think your husband already knows. i think everybody does.

one=skirt

does=know

このように代用することでもお互いの文には結束がうまれます。

名詞的機能:one ones same

動詞的機能:do does

節のレベル: so, not


省略

Takeshi bought some games; and Tomoko some cookies.


上記、指示 代用 省略の共通の役割は既に存在している「何か」を聞き手、読み手に想起させる働きがあります。このように、二つの文を結びつける力、つまり結束性をテクストにもたらすことで、よりよい英文を書くことが可能になるのです。


接続語

接続語は「次に続くもの」が「前に出てきたもの」とどのような関係にあるのかを示すものです。結束性の面から接続語を見ると、意味の関連性というよりは、連鎖して起きている言語的要素がどのような機能的関係にあるのかを示すもの。

接続語は大きく分けて5つに分けられます。

And in all this time he met no one. (追加)

Yet he was hardly aware of being tired. (逆接)

So by night time the valley was far below him. (因果関係)

Then, as dusk fell, he sat down to rest. (時間 順序)

(その他) After all, now, well

便宜上、等位接続詞を文頭で用いたが本来は望ましくない。


語彙の連関(語の言いかえ、関連語)

語の言いかえ

a 同一語の繰り返し

 A conference will be held on national environmental policy. At this conference the issue of salination will play on important role.

b 類義語の使用

A conference will be held on national environmental policy. This environmental symposium will be preliminarily a conference dealing with water.

c  上下関係の使用

We were in town today shopping for furniture.We saw a lovely table.

d 換喩の使用(部分ー全体)

At its six-month checkup, the brakes had to be repaired. In general, however, the car was in good condition.

e 反義語の使用(boy-girl)

The old movies just don't do it any more. The new ones are more appealing.


英語では同じ単語を何度も用いることを嫌います。△な文を見てみましょう。

I met a very interesting woman yesterday. She told me very interesting stories. Each of the stories was very interesting, and the way she talked was also interesting. Her stories ware so interesting that I forgot about time.

interestingが何度も出てきて呼んでいて退屈ですね。よりきれいな形でテクストに結束性を生むには類義語を多用する必要があります。同じ英文を類義語を駆使して作ると以下のようになります。


I met a very interesting woman yesterday. She told me very fascinating stories. Each of the stories was very captivating, and the way she talked was also enticing. Her stories ware so applealing that I forgot about time.


このように同じ または似た意味の形容詞を単語を変えて表現することでこんなにも新鮮で結束性がうまれるのです。


関連語(collocation)コロケーション

laughという語とjokeが一緒に出てきたり、bladeというとsharpという形容詞がお決まり的に使われたり、illといえばdoctorが一緒に出てきたりするなど、共起関係がある語の結びつきはを指します。関連語を用いることは、より高い結束性を生むことになるのです。


以上、いろいろな結束性の生み方を書いてきましたが、これらを英作文のなかで上手に使うことでNativeが書くような、いやnative以上の英文を書くことが可能となります。ぜひ日常的に実践していくべきである。また類義語辞典は必須である。










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