right 「右」はなぜ「正しい」の?

日常でよく使われる単語の一つとして「right」があります。All right, That's right, on your right, all people have right to ~, など用法はたくさんあります。主に日本語訳されると「右」「正しい」「権利」などがあります。今回は、一般的に「右」として知られるrightがなぜ「正しい」という意味を持つのかを英語の歴史とローマ人の習慣に基づいて書いていきます。


この内容については2000年のセンター試験でも扱われています。以下に抜粋。

The ancient Romans believed that the right side of the body was the good side, while the left side held evil spirits. Their word for “right”, dexter, gave us dexterous, which means “skillful”, whereas their word for “left”, sinister, means “evil” or “wicked”. This may have created negative attitudes toward left-handedness.

But today, left-handedness is becoming more and more acceptable in society, and even considered advantageous in some sports. Because of this, left-handed people do not have to feel “left out” any more.

訳:古代のローマ人は体の右側を善として、一方で体の左側には悪霊が宿ると信じていました。古代ローマ人の「right」にあたる単語「dexter」はから派生した「dexterous」は「skillful」つまり「上手な」「巧みな」などと同じ意味でした。一方で古代ローマ人の「left」に当たる単語「sinister」は「evil」「wicked」を意味していました。これが左利きに否定的な考えを作り出してしまったのかもしれません。しかし今日は、多くの左利きが社会に受け入れられるようになってきました。さらに、あるスポーツでは左利きであることは有利ですらあるとみなされるようになりました。このおかげで、左利きは疎外感を感じることがなくなりました。


上記の文章からもわかるように、古代ローマ人は右側を善として、左側を悪として考えていたのです。そのため儀式などでも左足から踏み入れた場合やり直しになったりすることがあったのです。説明はセンター試験の文章がすべてを語ってくれているのですが、ここから学べることはそれだけではありません。まず、センター試験はただの問題ではなく私たちにとって有益な情報源であるということです。また、英語というのは歴史や過去の人々がどのように考え、どのように振舞ってきたのかを学ぶことで英語学習の効率が良くなるということです。


参照:センター試験 2000年 英語 


                                 tommy



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